【ここでケンカしたら...】今でも忘れない小学校の思い出

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小学校に

入ったばかりの頃は、

他の子たちと

大差なく学校生活を

送っていました。

勉強もみんなと

同じくらいできましたし、

好き嫌いがなく

食いしん坊だった僕は、

毎日恒例

牛乳争奪戦の

常連でもありました。  

                             

特にこれと

言ったこともなく

学校生活を

送っていたある日の朝。

学校にいつも通り

登校して上履きに

履き替えている最中、

理由は分かりませんが、

かなりはしゃいでいる

同学年がいました。

そしてその子はなんと、

何もしていない

僕の顔に向かって

唾を吐いてきたのです。

                   

当然

びっくりしましたし、

怒って

殴りかかろうとしました。

でも僕はその時...

我慢して

殴るのをやめました。

あの時の僕が

どうして我慢できたのか、

今でも不思議なくらいです。

そして偶然、

校長先生がその

一部始終を見ていました。

そして

校長先生にこう聞かれました。

「なんで我慢できたの？」

僕はこう答えました。

「ここでケンカしたら、

   あの子と一緒になっちゃうから」

数日後....

週に2回ある朝礼で

校長先生の話の時間

「この前、本当に

   優しい生徒がいました。」

「2年生です。」

周りは誰だろうと

ザワザワし始めて、

誰だろう？

と僕も思っていました。

「2年2組のMaji君です！！」

え！？

                     

もちろん校長先生は、

どんな内容だったかを

詳しく話はしませんでしたが、

ケンカしそうになった

ところから我慢して、

あの時言った僕の言葉を

なんと

全校生徒のいる朝礼で、

褒めてくれたのです。

                       

本当に嬉しかったです。

そして、

この朝礼で僕のことを

褒めてくれた校長先生は、

重い病気のため、

僕がまだ小学校を

卒業する前に入院し、

亡くなられてしまいました。

でも僕は、

あの時の校長先生のことを

忘れることはないでしょう。

やられたからやり返す。

それは間違っている。

我慢した僕を

褒めると同時に、

それが正しいんだよと

教えてくれた校長先生を

僕は一生忘れません。

最後までお読みいただき

ありがとうございました。

ADHDの方へ向けて

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